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重力のデザイン

■ ついにレコードの時代が終わる - ココロ社

結論から言ってしまうと、小型化からデータ化へと時代は移ってきています。それつまり重力からの開放。

小型化という概念が無かった(?)であろう時代にあったレコードがついに終わるだなんて、CDも過ぎて、PCで音楽を聴いているファミコンすらやったことの無い私には、実に遠く時代遅れのように感じてしまう話なのですが。CDすらデータミュージックに株を取られつつある時代ゆえになにか感じるところが多かったのでこのニュースを紹介。


データ化することで、音楽はさまざまな制約から解放され

そしてさまざまな制約を生み、何かを失いました。


ここで、いくつか興味深い事例をあげてみたいとおもいます。


紹介している記事で、最後のほうに興味深い話が書かれていました。
>でも、個人的には、重いレコード袋を持って「今日は買い過ぎちゃったなぁ…」っていうのを四半世紀も続けてきたので、寂しいですね。

ゲーム脳批判ではないのですが、ボタンで人を殺す感触と、実際に人を殺す感触は想像に難くなくぜんぜん違います。そしてそれに対する、感情も。

そういえば、昔の記事に対価のデザインというのを書いていました。
WEBマネーを使ったときの実感と、実際の金銭を用いたときの実感の違いをつづった記事です。このあたりの私の危機感も昔から変わっていないようです。

最近見つけた面白いサービス新潮文庫の100冊 2007では、自分が気に入った本をWEB上の本棚にいれることができます。

最近のネット上の本やPDFにはページをめくるアニメーションがあります。

……

ネット上で何かがずれてきています。
正しくはネット上と現実の交わる界面(UIではない。だけどUIに近いどこか)で。

メールで話をしているのに実際にあって話したくなるような。
ネット上の友達どうしで、OFF会を開きたくなるような。
ひとりでいたいといっていた人が、ネットゲームをやっているような。
ひとりごとをブログに書くような。

MORI LOG ACADEMY: 大勢で見る
という記事がすごく面白いことを書いていました。
>臨場感という言葉で表されるものは、映像や音の質だけではない。場の雰囲気の大部分は、自分のほかにも同じことをしている(あるいは感じている)人間がいる、という感覚だ。同時であり、同所であるがゆえに感じやすい。この感覚は、たぶん人間が「群れ」をなそうとする習性に根づいているものだろう。見て、聴いて、感動している自分を、同じものを見て、聴いて感動しているだろう他人と比較して、確認したいのだ。一緒に楽しみ、一緒に笑いたい。
 この傾向は、インターネットでも随所に見られる。プライベートが基本の世界なのに、「一緒にいたい」気持ちがそこかしこに現れていて、掲示板やブログでも周囲を気にしている人たちが大勢観察できる。おそらく、20世紀後半のプライベートな文化の反動として、また群れをなしたい心理の再燃が今のムーブメントなのだろう。


プライベートな文化だけじゃない。
今私たちが欲しているのは、リアルではないか。
重力からの開放という利便性を求めていたのに、裏では重力を失うむなしさに確かに気づいていた。

5.1チャンネルサウンドは確かにリアルなサウンドだけど、においや温度までは感じられない。なのに、買う人は途絶えない。
文字は声じゃないのに、絵文字は顔じゃないのに、私たちはそこに人がいると感じてしまう。

この記事を書いていて思いました。
これは、何かが「くる」なと。
いや、すでに、すでに何かきている。
むしろ私は気づくのに遅すぎた。
昔の記事で私がすでに感じ、記していたのに。

危険なものか、いいものかは私に判断がつけられない。


ただ、新しいデザイン対象であるということだけはわかる。
mixiやニコニコ動画が流行したように、これから新しいサービスが、デザインが次々と生まれてくる。それは絶対web2.0じゃない。web3.0というのにも語弊がある。
新しいデザインの波はwebという世界で終わらないだろう。(そう考えるとひろゆきが言っていた、ニコニコ動画がテレビに勝てない理由に合点がいく)

webと重力を交えた新しいデザインがこれから出てくる。

そこで、HP作成をレベルアップさせたようなwebデザイナーの半分以上が消え去るのではないか。


上を向け。私が見るべきは地面じゃない。地平線をみろ。
(自分への戒めをこめて。)
スレッド:デザイン|ジャンル:学問・文化・芸術
コラム11.24(Sat)21:10コメント(0)トラックバック(0)Top↑
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